「高田好胤法話集」各巻内容のご紹介です。
第1巻 佛法はまるいこころの教えです
喜びと感謝と敬いの心をもっての「いただきます」「ごちそうさま」
―これ一つできたら、それが『般若心経』です。理屈なんぼ知ってもあかんの。
【第1巻の収録内容 収録時間:約62分】 ●まるいこころの教え ●すべての行いが人格をつくる ●明るく生きるためのお導き ●食事における色即是空 ●目に見えるおかげさまと見えないおかげさま
第2巻 ふるさとの佛法者~良寛ぼさつのお話
山も川も神さん、草や木も神さま。
私どもの命とかかわってくれる森羅万象、あらゆるものが神さんだというのがですねぇ、日本人の八百万(やおよろず)の神祀りです。
【第2巻の収録内容 収録時間:約72分】 ●佐渡に向かって立つ良寛像 ●清らかな素直さ ●宗派にこだわらない雑炊宗 ●素朴さを愛する ● 素直な気持ちを持ち続ける ●貞心尼との清らかな心の通い
第3巻 お薬師さまとお釈迦さま
明るいことが深いことですよ
我々ね、本当にお経のイメージを暗うし過ぎてるんですわ。暗いことが深いことのように間違ごうたらいかん。井戸の底を深ーく観察するためにはね、明るーい照明をいれにゃならんわね。
【第3巻の収録内容 収録時間:約67分】 ●浄瑠璃浄土のお薬師さま ●「浄瑠璃」と「十二」の関係 ●皆が仏さまになれる ●お経で胎教を ●社会の病と仏の教え ●仏の世界では皆が平等
第4巻 唯我独尊
天上天下唯我独尊とは、
天にも地にも自分という尊い存在は自分一人、自分を救うものは自分以外にないんだと、そういう尊い命の働きにしっかり気づいてくれよ、という願いです。
【第4巻の収録内容 収録時間:約70分】 ●六本の牙を持つ白い象の意味 ●健全な心をもつお釈迦さま ●「天上天下唯我独尊」の教え ●死は最大の遺産 ●六道を越えた七歩の教え ●訓練して願生に目覚める
第5巻 父母恩重経のこころ
親孝行が人間文化の始まりであります。
理屈で教えるんじゃない。親孝行する親の姿で子供・孫の心の中に親孝行が養われていくんです。
【第5巻の収録内容 収録時間:約65分】 ●父母恩重経は母への思い ●お父さまの看病をしたお釈迦さま ●親孝行こそ人間の基本 ●お経で親孝行を ●死後の幸せは思い出してもらうこと ●インドのお母さんの詩
第6巻 筵の法脈~玄奘三蔵の旅
「不東」とは玄奘三蔵の仏法者として生涯を貫かれた精神です。
玄奘三蔵はインドへ旅立つ時「目的を達成することなくんば、再び一歩たりとも東(祖国)に向かって足を運びません」と約束された。それが“不東”というんです。
【第6巻の収録内容 収録時間:約71分】 ●法相宗の始祖、玄奘三蔵 ●玄奘三蔵の「不東」精神 ●帰国、そして『大唐西域記』の著述 ●太宗の招請を断ってまで ●草筵に包まれた遺体 ●お釈迦さまへの底なき恋慕
第7巻 お盆と日本人
亡きご先祖への温かい心のぬくもりを、そして親子の温かい関係というものを育てていただいたのが、お盆の営みなんですよ。
【第7巻の収録内 収録時間:約70分】 ●お盆で愛情が養われる ●なぜ盂蘭盆と呼ばれるか ●回向で功徳を振り向ける ●餓鬼道に落ちた母を救う ●供養は「もらって頂く」こと ●御製の歌と仏の数え
第8巻 されどこの道を行く
もし私に修学旅行生徒のあの17年18年、何百万とのこのふれあいが無かったら、
薬師寺の金堂再建を決意しなければならないその時に、(人々の納経料のみを頼りとする)百万巻写経の勧進に踏み切ることは出来なかったと思う。
【第8巻の収録内容 収録時間:約70分】 ●お米は日本人の生命の根 ●神さまと仏さまが同居する日本 ●仏心の種まきをした副住職時代 ●永遠に未完成の仕事に向かう ●ご先祖さまとの温かい心の通い ●亡くなった人が帰ってくるお盆
第9巻 親の姿、子の心
仏教は奇跡を説かないのであります。
まかない種が生えたら、こら、奇跡です。まいた種が生える、これは奇跡やないですね。仏教はまいた種が生えるという教えです。どんな偶然に思える場合も、そこには必然的な働きがあります。
【第9巻の収録内容 収録時間:約60分】 ●奇跡や偶然は仏教にはない ●もてる者の供養、もたざる者の供養 ●心と物を重んじる唯識学 ●種子は阿頼耶識に薫習される ●物質を観察する唯識学
第10巻 物で栄えて心で滅ぶ
同じ千円でも、不平不満で受け取られてる千円と、喜んで感謝して受け取ってもらってる千円と、こら違いまっせ、値打ちが。
【第10巻の収録内容 収録時間:約66分】 ●物や体を大切にする心を大切にする ●過去の行為が人格を作る ●刹那の行いが未来に働きかける ●遍計所執に気がつく ●宗教は心の方向転換
第11巻 佛教とお香
自らの身は消えていくけれども、いい香りを周辺にあまねからしめる
という、これがお線香の表わしている菩薩の徳なんです。
【第11巻の収録内容 収録時間:約63分】 ●お香は仏の道へのお導き ●仏さまにはお燈明を ●奥ゆかしい香木――蘭奢待 ●お香と日本文化 ●精進はお線香のように ●香ずくめの世界 ●香りで説法をする香積仏
第12巻 月に面影を
演歌も童歌も軍歌も民謡も詩吟も何もかもが手向けのお経になるのです。
亡くなった人が帰ってくるお盆の空にかかる月には、ご遺族の方の深い思い出がつまっているのです。
【第12巻の収録内容 収録時間:約72分】 ●盂蘭盆の月に寄せる思い ●遺族の語りかけが何よりの法要に ●厳しさあっての優しさ ●月になぜウサギが住んでいるのか
「高田好胤法話集」5つのポイント
● 薬師寺の月例法話会の実況録音を復刻(第5巻のみ他の会場)
● 好胤師のユーモアあふれる語り口が、仏教を身近なものにしてくれます。
● 日常のことや喩え話を交えて、前向きに生きる知恵が得られます。
● 日本文化や伝統の素晴らしさに気づかされます。
● もう二度と聴くことのできない好胤師の法話。貴重です。