アクション全分解再調整修理 キー重量変更等・・・オリジナルを生かしたOH済
日本には88年(第一回調律記録) 当時68万円程・・・参考YAMAHA YUX(3型) 黒塗り 60万円程でした。
NY Steinway 同デザインの黒艶消しが120万円程(木目はマホガニーウッド130万円~ウォールナットで140万円程)でしたので
1/2 以下で買えましたが、 高価な部類でした(ボールドウィンとしては 40インチピアノ(102cm)が48万円 本器と同じサイズで飾り脚無しの 通常鍵盤蓋の木目で 58万円でした。 118cm 125cmの物は日本には輸入されていませんでした。
現在そのNY STEINWAYの似た形の同時代のUPの中古は定価の2倍の250万円で販売されていますが・・・(ちょっと疑問!)
共立ピアノの国内カタログには 高さ109センチのものは 型番の2024では無く、MONARCH モナーク名として載っていました。
(本器はBALDWIN ブランドになっていますが、アメリカ国内では MONARCHブランド名でも販売されています)
本器の後に 113cmの同デザインの BALDWINも発売されていますが、アクションはメキシコ製 鉄骨はブラジル製 木部組み立ては
スペインへと 労賃の安い国へ委託されて行き Made in USA と呼べない機種も存在しています。 2008年からは全て中国製となります。
オリジナルを生かしたOHを実施しています。(この作業を新生と呼んでいます)
修理内容・・・
アクション を一度全分解しセンターピンの状態(1鍵につき4個の) ダンパーの動作状態を確認。不良センターピンは交換。
そして、再構築・再調整 フレンジコード赤いチップ劣化で全88個交換。(リピ
テンションの改善)
鍵盤中央 センターピン周り赤いブッシングクロス88個をレンナー製カシミアフェルトに交換(膠付け) ・・・整調作業
ハンマー ファイリング 及び 針入れ 弦当たり角度調整等の整音作業・・・6月調律時と7月調律時の2回実施。
鍵盤 キー重量変更 鍵盤後ろに1個 88鍵に 鉛入れ 及び 黒鍵は鍵盤前部分にも1個追加、
低音1本巻き線15鍵の 白鍵には
後ろには2個・ 前に1個の計3個 の鉛入れ。画像⑧
低音部 50g 戻り 20g ~最高音部 45g 戻り20g (NY スタインウェイよりも1~2g軽い設計に調整)
この作業 外注(STEINWAY コンサートチューナーへ)凡そ~25万円程整備に掛けています。
完成後の 参考演奏・・・ youtube :ドビュッシー 月の光 より
https://www.youtube.com/watch?v=HMZay1MdmsQ
完成後1か月経過 ショパンノクターン 変ホ長調 作品9-2
ピッチA=441HZ調律が 1か月後で 約442Hz (441.9Hz)に変化していますが、全体的に
安定していると思います。
年間通して440Hz~442Hzを維持できるかと...。ピッチが下がらないということは チューニングピン下のピン板の
保持力も強いということです(国産中古は大概 だらだらと下がります)
https://www.youtube.com/watch?v=gwCLmmSt53s
運送料について、
ピアノの配送は ピアノ運送便 当方指定によります・・・YAHOOのシステムでは 全国0円で無いと出品出来ないので
そうなっていますが 着払いで別途ピアノ運送費が掛かります。
尚 ご自身でピアノ運送を手配する場合は 当方の玄関を出てからは そちらで指定した運送会社の責務になりますので
(傷をつけてしまったための修理等)瑕疵があった場合は 当方で責任は負いません。
依頼された運送会社の保証内容を調べてください。
ピアノは ご試弾 可能です。埼玉県狭山市 駅より徒歩3分、駐車場有り。 質問欄よりお尋ねください。
購入前提での来店のみです。練習用にはお貸ししていません。画像⑨⑩参照ください。
YAHOOブログ閉鎖に伴い アメブロに全て移行しました。
修理の詳細 画像などはブログにて公開していますので是非ご覧ください。
https://ameblo.jp/klavierhaus2000/entry-12790192547.html?frm=theme
調律をして6/13 完了 現在A=442Hz は 441.8Hz 中央3つのラの音程 最高音部は 442HzUp高めに
最低音域は低めに440Hzdown (調律曲線 小型ピアノの範囲内に収まており)とても安定しています。
大概の国産は最高域が下がってしまいます。 チューニングピンを支えるピン板の性能の良さを感じさせます。
アクションもNY STEINWAYの 特許の切れたアッチェラーテドアクションの同型が搭載されていますので、タッチも グランドピアノの様に
2回引っ掛かりのある(ダンパーが上がる、鍵盤がハンマーバットフレンジを蹴り上げるの2回感じられますので、STEINWAYのGPを弾く時に違和感も少ないと思います。) 通常のアップライトピアノのドイツ ヘルツ アクションは1回の引っ掛かりのみです。
現在、比較演奏出来るピアノはありません。ボールドウィン2024のみとなります。最終調律、令和6年6月。