ケンタウルスの回路図を参考に各部MOD(モディファイ)して小型ケース(外寸約34×94×119mm)に収めました。
当ペダルの一番の特徴は、ユニバーサル基板を使わずにプリント基板上で更に重複してポイント・トゥ・ポイント
方式で配線をしていることです。
★一部のパターンが細い部分は、半田盛りで代用している部分があります。
この配線方式は、抵抗やコンデンサ等のパーツのリード線同士を直接半田付けして導通経路の断面積を大きく
することで抵抗値が下がり音質向上が期待できます。
銅箔厚さ16ミクロンのプリント基板のパターンのみの場合に比べて、主に直径0.6mmのパーツ・リード線の断面
積を加えると20倍前後の断面積となります。
基板上での配線であるため、並走する電気経路がコンデンサ同様の機能を形成してしまい音声電流の劣化に
つながるという「分布容量」という概念で説明される現象は残念ながら未解決ですが、一般的なユニバーサル
基板を使ったポイント・トゥ・ポイント配線も同じ問題点があるので、その点で劣ることはありません。
その他、極薄の銅箔に比べてリード線の断面形状は円形なので、「表皮効果」という現象面で有利との見解も
あるようです。
実際に音を出してみると、プリント基板のみのタイプに比べて明らかにピッキングのニュアンスの追従性が良く
倍音が豊かで音痩せがなくダイレクトに前に出てくるサウンドとなりました。
ポイント・トゥ・ポイント配線工法は、半田付け作業時間がかなり長くかかるので価格に反映せざるを得ません
が、価格以上の出来栄えになっていると思います。
[主要パーツその他]
*ダイオード…1N4742、1N4001、1N34(クリッピング用)
尚、ソケット式にしてありますので、半田付け不要で差し替え可能です。
*電解コンデンサ…ニチコンFG(オーディオグレード)
*IC…TL072CP、TC7662BCPA
*フォンコネクタ…CLIFF
*ケースは、目立たない塗装ムラ等があります。
*半田…ケスター44
*コード…ベルデン#8504
*ツマミノブは、左から「GAIN」「TREBLE」「OUTPUT」です。
*LEDは、φ3赤色で、高輝度タイプではありません。
(以前、超高輝度タイプ・ブルーを使用しましたが、眩し過ぎて上からガムテープを貼ったことがありました。)
発送は、クロネコヤマト宅急便60サイズ・その他です。
ACアダプターは、センターマイナス型の9V専用です。
BOSS PSA-100等の安定したものをご使用下さい。
上記以外のアダプターで不安定なものを使うと故障の原因となる場合があります。
006P・9V電池での使用もできますが、消費電流が大きいためマンガン電池では30分位で限界に近づきます。
アルカリ電池の方が長持ちです。
フォーンジャックは、向かって右側がINPUT(電源SW兼用)、左側がOUTPUTです。
https://www.youtube.com/watch?v=
yjypimCRzic
上記サイトに音源動画を入れてあります。