ボア(スロート)サイズ 3.72mm(わずかに広い)
「スロート径がやや大きく、ショルダーが鋭いスタイル。全音域で吹きやすく、やや明るい音色を持ち、初心者用。」
と解説されています。
ヤマハのトランペットマウスピースは1960年代後半から1980年代中頃までの十数年間、シルキーに似た外径デザインのモデルが発売されていました。
その頃ヤマハトランペットに付属していた「11」とは、こちらは異なるモデルです。
1980年代中頃に新しいタイプのマウスピースにモデルチェンジして以降は「11」という型番はありませんでしたが、2000年代か2010年代くらいに新たに「11」がラインナップに加わったようです。
おそらく旧モデルの「11」に影響を受けたデザイン、または旧11の評判が良かったので復活させたモデルだと思います。
リムはややワイド(幅広)で、リムの内側に適度なエッジが設けてあります。
少々乱暴に唇にセットしても吹きやすく、マーチングなどのハードな演奏にも向いていると思います。
カップはボウル型で、スロートへの入り口(ショルダー)が広くなっていません。
必要以上に「暗い」サウンドにならず、音色の輝かしさが魅力的です。
このあたりは「旧11」と非常に似たスペックになっています。
ボア(スロート)は3,72mmと、標準の3.65mmよりもわずかに(0.07mm)広くなっています。
実際にスロート計測ゲージを通すと、#26(3.73mm)のゲージがピッタリくらいです。
バックボアはヤマハの標準的な他のマウスピースに比べて、少し広めになっているようです。
豊かな音色と正確なイントネーション(音程)が得られるので、この点も好ましいです。
全体に旧モデルの「11」に似ていますが、旧モデルの「11」のボア(スロート)サイズは#26オンリーということはなく、#28、#27、#26あたりの個体が存在するようです。
解説文には「初心者用」と書かれていますが、まったくそんなことはなく上級者にもぜひ試していただきたい内容になっています。
ブリリアントで少しエッジの効いたサウンド、リムも好みにもよりますが少しプレス気味に演奏する人にもとても吹きやすく、全体に完成度の高いマウスピースだと思います。
「11C4」や「11B4」が今ひとつしっくり来てない人や、V.バックの7C、6C、5Cを使っている人が乗り換えるのもとてもいいと思います。
「11」は発売がわりと最近なこともあって、楽器店や中古市場で見かけることも少ないように思えます。
全体に素晴らしいコンディションです。ところどころ極わずかな小キズが極わずかに見受けられますが、よく見ないとわからないほどでほとんど気にならないと思います。全体の銀メッキの状態も極上で、美しく光り輝いています。
カップ、スロート、バックボアからシャンク先端にかけて、精緻に美しく仕上げられています。
マウスピースの表面とカップ内からバックボア、シャンク先端まで、綺麗に洗浄して適度に磨いてありますので、汚れなどの心配のまったくない清潔な状態にしてあります。
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