軟体部付きの三葉虫です。 この産地は三葉虫の軟体部がとれることで知られている世界的に有名な産地です。
本品はこの産地の中でも、保存状態が上位に位置する超ハイクオリティ―の化石です。
入手できていた当時、高額な標本でした(おそらくいまは入手が困難になりつつあります)。
【産地について】
三葉虫の化石自体はありふれた存在ですが、外殻のみ化石化しているものが殆どです。
全世界、数えきれない産地で三葉虫は採れますが、軟体部が発見されている産地は僅かです。
一部文献によると、20程度しかないです。
この三葉虫は2000年代にいっとき出回った驚異的保存状態の三葉虫化石の一つです。
この産地はオルドビス紀でこのような産地が少ないため、研究機関と共同で発掘していたと記憶しています(たしかYale大)。
多様な動物化石が採れるようですが、採れる化石は大半がTriarthrusという興味深い産地です。
すこしまえに卵付きの三葉虫化石が発見されて大変話題になった産地もここです。
軟体部付き三葉虫といえば、まずブンデンバッハですが真っ先に思い浮かびますが
ブンデンバッハの軟体部つき三葉虫の良品はほぼ入手できません。
なので、類似で入手できるとすればこのトリアスルスになるかと思います。
【この標本について】
本品は大きさはさほど大きくはないですが、この産地の中特に非常に上級品です。
産地の発見者M氏によって発掘、母岩の仕上げ、化石のクリーニングされています。
採集は2005年と20年近く前で、化石の状態は安定していると思います。
価格は原価を反映しています(当時、滅茶苦茶に高価でした)。
全体的に保存が素晴らしく、裏側の三葉虫とはこうあるべき、というのを体現しているすばらしい標本です。
棘がつきの歩肢、フィラメント構造つき鰓肢や、頭部の内臓なども実によく残っているのは驚異的です。
随分昔に入手したもので、当時でも非常に高額なものでした。
当時はこの産地がYale大等との共同発掘等が進展しつつある時期で、採掘者が資金調達の一環として一般に販売し出回っていました。
驚異的な保存状態で驚いたことをよく覚えています。 今はあまり出回っていない様に思われます。
今後、ブンデンバッハのように入手できなくなってしまうかもしれません。
是非、この機会にご検討ください。
発送について】
出品者の個人的都合(引っ越し等)により、ご落札後1週間程度頂戴するかもしれません。
ご理解のほどをよろしくお願いします。