自然塗料
無臭柿渋
Ⅰ.はじめに
柿渋は、渋柿を砕き、水と酵母とを混ぜ、数年間発酵させて作ります。
一般の柿渋は、臭気(柿が熟して腐った様な臭い)がきつく、塗布後、かなりの時間が経たないと
においが抜けず、この為に、「使ってはみたいが、臭いがね~」という事が多かったです。
臭気を減らす方法としては、発酵の際に使う酵母で、低臭のものを用いて作る方法もある様ですが、
完全除去は不可能であり、特有の臭気は残っています。本品は、精製過程で、低分子の(臭気)
成分がほぼ完全に除去されているので、無臭といっても問題ない程度に迄脱臭されています。
その結果、製品の安定性自体も向上しています。
Ⅱ.使用方法
1.木材に塗装する場合
①素地調整サンドペーパーかけ#180~#240
②刷毛塗り木目に沿って塗装する刷毛は水性用、又は一般の刷毛でも良い
塗布量は、一般的には、100g/㎡程度が適当です。
③拭き取り塗装後、塗りむらや気泡をウェスで均一になるように拭き取り自然乾燥
2.和紙を彩る場合
①容器に柿渋を入れ、和紙を浸します。好みの色に応じて、柿渋を水で薄めて下さい。
②ペーパータオルなどに挟んで、水分を取る。
③広げて日光に当てて干す。
④濃く染めたい場合には、刷毛などで塗重ねする。
◎柿渋を塗布することにより、和紙は非常に丈夫になります。
3.布や糸を染める場合
①素地調整布についている汚れや糊を取るため、洗濯する。
②容器に柿渋を入れ、布や糸を浸す。中で揉むようにして柿渋をしみ込ませる。
絞りすぎると色ムラになります。
③日光の当たる風通しの良い場所で、全体を広げて乾かす。
洗濯ばさみ等で挟んだ部分は染まりませんのでご注意下さい。
染まりが薄い場合には、再度染め直して下さい。
Ⅲ.注意事項
①本品は塗料であり、薬用ではありません。
飲用には使用しない
で下さい。
②原料は全て天然物ですが、まれに、アレルギー等を生ずる場合もありますので、広い面積を塗布
される場合には、予めご確認の上、ご使用下さい。
③柿渋は、使用する量のみ取り出してご使用下さい。又、容器は鉄製のものは使わないで、プラス
チック容器等をご使用下さい。柿渋の成分のタンニンと反応して黒い沈殿(タンニン鉄)が出ます。
④使用後の刷毛や容器は使用後、すぐに水洗して下さい。固まると使えなくなる場合があります。
⑤塗装された色は経時変化で徐々に濃くなります。色が薄い場合には、更に塗重ねすることによ
り濃色化は可能ですが、その逆は出来ませんので、淡色をお望みの場合、予め水で希釈してから
塗装して下さい。これは、柿渋の成分のタンニン等のフェノール系化合物が空気中の酸素により
酸化され、濃色化することによります。
⑥紙や布を染める場合、柔らかく仕上げるには、薄めの液に浸漬塗布して、染め直し回数を増やし
て下さい。
⑦柿渋は、反応により、徐々に不溶化しますが、
塗布当初は水溶性
です。
⑧濃色に着色したい場合には、各種着色顔料(弁柄)がありますので、お問い合わせ下さい。
【特記事項】
柿渋は、天然物でもあり、F☆☆☆☆の認証は取得していません。
しかしながら、成分が、「柿渋タンニン(ポリフェノール)」なので、ホルムアルデヒドを吸着
して捕獲する性能を有していますので、理論上、柿渋からはアルデヒド類は発生しません。
【\無臭柿渋04E12.jtdc】
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この商品は 昭和50年創業の当方より出品して居ります。会社案内、内容等は[maxshinko.com]
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