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Acoustic Revive アコースティックリヴァイブ POWER-STANDARD
絶版導体=PCOCC 単結晶=結晶粒界ゼロ 大容量/太目=12AWG/3,5SQ 3m版
の出品です。
レギュラー版は 2m ですが、当出品物は 特注扱いの 3mヴァージョン、かなり珍しい部類と存じます。
オーディオの黄金期に我が国が生んだ、音響用の傑作導体である 結晶粒界ゼロ=PCOCC/単結晶 高純度 銅材。
あまりにも製造に手間と時間がかかり過ぎることで採算が取れず、10年ほど前に消滅してしまった このマテリアルが
まだ 使えた頃に製造された、アコリバの電源ケーブルでございます。
今現在は それに替わる材質である「 PC-Triple C」 が採用されておりますが、PCOCCの製造における
あまりにも手間と時間を要するので、採算性の悪さから 絶版となってしまったことへの反省も踏まえて
力技でもって 製造工程の時短を主眼に置いておりますので、どちらが優位なのか、是非聴き比べていただきたいものでございます。
1994年に群馬県で創業した 関口機械販売 株式会社のオーディオ製品ブランドである Acoustic Revive。
通称 ”アコリバ”として親しまれており、周知の通り ケーブルやアクセサリー関連を中心とした製品が得意でございます。
従業員数が 6名と 少数精鋭で運営されているようで、それでいて国内のみならず、海外でも30カ国以上で販売している
積極的にグローバルな展開を行っており、実際 諸外国でも数々のアワードを受賞したことからも、実力は相当高いのでしょう。
斬新な(奇想天外!?)発想の元、ユニークで独自性の高い製品づくりは定評のあるところですし
全製品 自宅で試せるようにと、レンタル制度を備えている、良心的な運営もなされており
アンチの方々がいらっしゃる反面、熱狂的な支持者も多いですし、当オークションでも人気のメーカーであります。
撚り線ではなく ”単線”の音響用ケーブル類は、そう多くは存在しません。
米国のAudioQuestが特に有名ですが、国内の雄となれば Acoustic Reviveではないでしょうか。
特に我が国では、単線の電源ケーブルは 法律に触れてしまいますので、流石のアコリバも発売できませんでした。
(輸出専用モデルの POWER REFERENCE は、オール単線仕様です)
そこで編み出したのが、撚り線を機械的にものすごく強く撚り合わせる技法を採用することで
擬似的ですが、単線に近づけた その心意気は、同社の意地を感じさせます。
アコリバの電源ケーブルは 大きく区分すると、上級=POWER MAX 中級=POWER STANDARDとなります。
当出品物の上位版=POWER MAX シリーズの歴史を振り返りますと、Ⅰ~Ⅱ~Ⅲ~SENSUALと変革してきました。
内容ですが、導体は Ⅰ=5N 特殊アニールOFC // Ⅱ= PCOCC-A // Ⅲ = PCOCC-A
SENSUAL = PCOCC-A ~ 後にPC-triple-C となります。
出品する ケーブルは、上級機=POWER MAX/Ⅲ と同時期に発売されましたので、内部構造は似通っており
その差異は、導体の太さ=12AWG/3,5SQ (PowerMax=10AWG/5,5SQ)のように1ランク細くなっている点です。
それらの導体を綿糸介在のコットン素材
でフワッと包み込むような、ソフィスティケートな構造なのも
POWER MAX/Ⅲと同じですので、セカンドグレード版という位置づけでございます。
やや太めなケーブルですので、過剰なほど容量を誇る上級機と比べて、丁度いい塩梅の
扱いやすさ、手懐けやすさがあり、使い勝手のよい製品と感じます。