アナログ再生でイマイチ、音の濁りを感じたり、広がり感、奥行き感に納得が出来ない方は多いのではないでしょうか?
これらの原因にはプレーヤーの出力コードが関係しております。
5P・コネクター仕様のRCA・バランス・コード1300mm。
注:過去のオーディオ・ノート社の製造・概念で制作。
製作データー:
プラグ:Bruce&Shark社・真鍮・金メッキ接点・プラグ。
5Pプラグ:ELECAUDIO・アルミ・ボディー金メッキ接点。
コード:MOGAMI・3106非メッキOFC・2芯シールド24AWG/ステレオ・コード。
アース・コード:20AWG・黒。エーモンUラグ3.4mm。
ハンダ:電子基板用・無鉛ハンダ・銀3.0%銅0.5%錫96.5%
製品・全長:約1300mm。
製品の狙い:
過去、オーディオ・ノート社が販売していた5P・コネクターRCAバランス・コードの構造・概念で制作しております。
MOGAMIの非メッキOFC線は再生音にクセがつかないことで定評を得ております。
このため、録音などのプロの現場では、マイクロフォンでの音作りには、ストレスが無いと利用される方も多いと聞きます。
同様に、オーディオに於いても、スピーカー用ケーブルに採用される方も多いと思います。
フォノ出力・コードとしてはYAMAHAがMOGAMI/NEGLEXを採用している事は周知の事実です。
今般の5Pコネクター・コードは多くの専用アーム採用の方からの提案があり、制作いたしました。
当方としましては、コード自体の味付けは無し、機械的性能の重視と言った事で、
MOGAMIの3106・2芯シールド・ステレオ・コードの利用です。
狙いどおり、何も足さず、何も引かず。あくまでもフラットでナチュラルです。
バランス出力の効果を5P・コネクターで確認したいと言った方に提供です。
プレーヤーの出力をバランス出力とした場合、まず音のヌケの良さを実感されると思います。
次に奥行きと広がり。これは余韻に代表される微弱な音信号がストレス無く拾われている証拠です。
1週間ほども聞き続けますと、RCA同軸(1芯シールド構造)の音には戻れなくなる、、、
と多くの利用者様・友人から感想をいただいております。
バランス出力の優位性は、近年のXLR接続対応のプロ機器で語られることが多いと思います。
これは、プロの現場では、配線の引き回しが最低でも数メートル。
オーディオの家庭内での配線の距離を遙かに上回るため、
RCA同軸コード(1芯シールド構造)などでは、コンデンサー現象で大きく音質に影響を及ぼしてしまい、
XLR仕様が採用されていると言った事が現実です。
従いまして、家庭用オーディオでは不要?とも言えるのですが、
RCA仕様が採用された、1960年代と現代の2020年代でのオーディオ環境は大きく変化。
調べてみますと、RCA同軸コード(1芯シールド構造)でのコンデンサー現象は、現在では、意外と顕著であることが
確認されており、対策として、「太め・短め」のコードを利用すると、「一定の抑制の効果」が認められております。
このため、多くのオーディオ・ファンは「伝(電)線マン」となり、高額なRCA・コードを試し、
新たなコードが出てくると、またまた利用する、、、、と言った具合であるかと思います。
趣味として、これも楽しみの内ですが、RCA・同軸コード(1芯シールド構造)である限りは、
モガミ、カナレ、モンスター、ベルデン等々果ては、純銀線、金、プラチナどれほどの高額製品であっても、
コンデンサー現象からは、逃れられません。
つまり、コンデンサー現象は根本的な構造の問題ですので、
ここを解決しなければ、50歩100歩です。
RCA同軸コードは通常「アンバランス線」と表現されます。ここを改善するには、「バランス線」つまり、
平打ち・平行コードとなりますが、これでは、シールド・レスですので、電磁ノイズに無力です。
そこで、利用できるのは、平打ちコードをシールドで包み込んだ構造。2芯シールド線。
XLR仕様に於いても2芯シールド線が利用されております。
今般は、オーディオ・ノート社のアイディアを利用して、RCA方式での「2芯シールド・バランスコード」を
5P・コネクターに接続・制作致しました。
RCAバランス・コードの構造:写真6。